気分は修学旅行?日帰り奈良旅行のおすすめ観光名所を紹介!

鉄道

前回近畿日本鉄道で販売されている3日間使用できる週末フリーパスを紹介しましたが、今回は週末フリーパスを利用した奈良日帰り旅行を紹介したいと思います。

今回のルートは徒歩で移動可能として近鉄奈良駅をスタートし、

  • 東向(ひがしむき)商店街
  • 奈良公園
  • 奈良国立博物館
  • 東大寺

以上の順で紹介していきます。

東向(ひがしむき)商店街で昼食

近鉄奈良駅を出るとすぐ観光の拠点となる東向商店街があります。

東向通りは1300年前の平城京の跡で、東側に興福寺の伽藍(がらん:僧侶が集まり修行をする場所)がならんでいるため、西側だけに民家が有り、みんな東を向いていました。これが東向の町名の起源だそうです。

東向商店街ではファーストフードなどさまざま30店舗以上が営業をしていますので、まずは商店街で食事をしてから観光へ向かうとよいでしょう。

奈良公園一帯で鹿と触れ合う

東向商店街を出て東に向かって歩いていくと奈良公園があります。

奈良公園は660ヘクタールの広大な地域にまたがり、貴重な歴史的文化遺産を包蔵する春日大社、興福寺、東大寺、国立博物館、正倉院等、これらをとりまく雄大で豊かな緑の自然美が調和して、他に類例のない歴史公園とも称される奈良公園となりました。

奈良公園 奈良公園の概要

みなさんご存知かと思いますが、奈良公園一帯には野生のシカがたくさん生息しています。その生息数はなんと約1100頭!

奈良公園では、シカにエサを与えることを禁止しています(鹿せんべいは例外です)。奈良公園のシカは野生動物であり、公園内に生えている植物(シバ、葉っぱ、ドングリなど)を主食とし、それらをで食べて生きています。

野生動物ですので普通に車を駐車している付近に座り込んでいます(笑)

鹿せんべいは、江戸時代から始まった「奈良のシカ」と人とのふれあいに欠かせないものであり、歴史的背景をもつ文化です。

鹿せんべいは、シカにとって安全に作られたおやつであり、売り上げの一部がシカ保護の費用に充てられていることから、保護と観光振興の観点から例外として認めています。

鹿せんべいは1束200円で売られていますので、是非買ってシカに食べさせてみてはいかがでしょうか。

奈良国立博物館へ立ち寄る

奈良公園を東に向かって歩いていると奈良国立博物館があります。

博物館には仏教に関する美術工芸品や考古遺品などが展示されています。 企画展として春と秋の特別展、特別陳列、特集展示および親と子のギャラリーを実施しています。

私が行った8月は【聖地南山城―奈良と京都を結ぶ祈りの至宝】が開催されていました。

鎌倉時代~江戸時代に制作された木製の仏像や絵画などが多数展示されており、特に一部の仏像はガラスケースに入れられることなく、手を延ばせばすぐ届く位置に展示されているのにはビックリしました。(もちろん絶対に触ってはいけません!)

次回の特別展は令和5年(2023)10月28日(土)~11月13日(月)第75回 正倉院展が開催されます。

正倉院宝物は、東大寺の重要な資財を保管する倉であった正倉院正倉に伝来した宝物群です。正倉院展では、およそ9000件にも上る正倉院宝物の中から毎年60件前後が公開されます。75回目の開催となる本年も、調度品、楽器、服飾品、仏具、文書といった正倉院宝物の全体像がうかがえるラインナップで、宝物の魅力を余すことなく伝えます。

第75回 正倉院展 | 奈良国立博物館 (narahaku.go.jp)

次回開催まで少し間が空きますが、日本の歴史的に重要な宝物を自分の目で見られるということはすごいことだと思います。

ぜひ国立博物館に行って歴史のロマンを感じてみてはいかがでしょうか。

東大寺の大仏殿

奈良国立博物館を出て北へ歩くと東大寺の南大門が見えてきます。

東大寺の正門にあたり、天平創建時の門は平安時代に大風で倒れてしまったので、現在の門は鎌倉時代に東大寺を復興した重源上人が、新たに宋様式を採り入れた大仏様(だいぶつよう)によって再建したものだそうです。

南大門を過ぎると大仏殿が見えてきます。

奈良時代に創建されてから治承と永禄の二度の兵火に遭い、現在の建物は江戸時代に公慶(こうけい)上人によって再建された。ただ天平・鎌倉の大仏殿は桁行11間(約88m)であったが、財政困難の理由で7間に規模が縮小された。それでも高さや奥行は創建時のままで、世界最大級の木造建造物である。

大仏殿ー東大寺

大仏殿の建物の大きさは、東西57.012m、南北50.480m、高さ48.742m

尊像 像高14.98m、台座高3.05m

大仏殿に入ると見上げるほど大きな大仏さまがいらっしゃします。

大仏様の大きさはなんと像高14.98m、台座の高さだけで3.05mもあります。

大仏さまは正しくは盧舎那(るしゃな)仏もしくは毘盧遮那(びるしゃな/ヴァイローチャナ)仏と言い、知慧と慈悲の光明を遍く照し出されている仏さまを指すようです。

南大門と大仏殿の建物の上部にはそれぞれ扉があり、二つの扉を開けると南大門の扉から大仏さまが見えるそうです。

まとめ

近鉄奈良駅に11時過ぎごろ到着してこのコースで観光し、帰りの道中で休憩をはさむととおおよそ15時~16時の間で近鉄奈良駅に戻ってこれると思います。

ただし、東大寺の大仏殿まで徒歩での往復してみた感想としてはちょっと距離があるかなとは思います。

周りに人がいなければスムーズに歩けるのですが、国内外からの観光客も多いので移動はもたつくでしょう。

東大寺の大仏殿は拝観料600円、奈良国立博物館の入館料が1800円となっていますが、この値段で歴史的建築物が見学・勉強できるのなら十分お得ではないでしょうか。

また、奈良駅周辺には他にも観光名所が沢山あります。

例えば法相宗の大本山である創建1300年を迎えた【興福寺】や、世界遺産である元興寺の旧境内を中心とする地域をいう【ならまち】など、みどころもたくさんあります。

多くの観光地を巡る為にぜひ近鉄の週末フリーパスを利用してはいかがでしょうか。

コメント